海運市況はコロナ以来4年間、好景気に支えられています。私は海運の不景気が永遠に続き、銀行の船舶融資がストップする想像の中、
「銀行の融資がストップすれば、お金が必要な船会社は良い条件でお金を借りるだろうな…そうだ、これを投資案件にして投資家による船舶融資ができたら面白い！」
と雑に考えた結果、そんなノリで2020年に設立したのがマリタイムバンクでした。

　蓋を開けてみると、海運は空前の大好景気、旺盛な船舶融資、船会社の資金ニーズ低下…。我ながら先を見る目のなさに感服してしまいます（笑）。

　しかし、先の天候なんて誰にも読めません。航海中に太平洋の真ん中で船が壊れることもありますし、想定外の事故や港湾封鎖といった社会問題など、船の仕事をしていて「想定通り」いくことなんてありゃしないのが「シッピングマン（船の男）」の常識です。
私も「シッピングマン」の端くれ、波に合わせて舵を取るだけのことよ！と前進した2024年。振り返ってみると、多くの皆様に支えられ、本当に良い年にすることができました。
　社員もめちゃくちゃ舵取りに船酔いしながら、よく頑張ってくれました。お客様と社員のおかげで、順調に売上も伸ばし、東京八重洲に新しく2倍の広さの事務所を構えることもできました。

　さて、新しい1年が始まります。今年は特に「変化」がありそうな年になる予感がしています。先見の明がない私の言うことですからアテになりませんが、
どんな波だろうと今まで通り社員一同、誠実一番で前進していきたいと思いますので、今後も皆様の変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


2025年1月6日
日本マリタイムバンク
代表取締役　昼田将司